森屋隆ブログ

台風19号被害視察 上田電鉄

10月26日、台風19号の豪雨被害により鉄橋が崩落した上田電鉄の視察に行きました。
上田電鉄別所線は上田駅から別所温泉駅まで延びる路線で、その起点となる上田駅と一つ目の城下駅との間に千曲川が流れます。
10/12からの増水の影響で千曲川左岸の堤防が徐々に崩れ、翌10/12午前8時前、橋台をえぐり鉄橋の橋桁部分が落下しました。

城下駅から歩いて崩落した現場に線路沿いを歩いて向かうと、近づくにつれ、レールが道床から浮き上がり、堤防からがくんと千曲川に落ちていす。堤防沿いに連なっていた樹木は、根こそぎなくなっています。

川は現在も水かさが退かず速い水流が続いていますが、24時間体制で堤防緊急復旧工事が進められており、その完了後に鉄橋の調査、復旧が始まる予定です。
しかし橋梁の復旧を安全に行えるのは、冬季の渇水期を中心に来年の梅雨入りまでの約半年間に限られるので、国交省北陸信越運輸局鉄道部は上田電鉄をはじめ関係機関と連絡協議会を開き、なんとかその時期に工事ができるよう調整をし一年後の復旧を目指しています。
上田電鉄は通勤、15日から通学の利用客のためダイヤを組み、一部区間でバスで代替輸送を行っていますが、この状態が長く続くと、その費用が経営を圧迫します。
こんな時だからこそ従業員の労働条件を下げることなくモチベーションをあげ、人材が離れることないよう努めて欲しいと会社側に伝えました。
そのためにも早急に国交省にアプローチしていきます。
近々、私鉄議員懇で被災した会社の労使と共に国交省へ要請をする予定です。

川に落ち込むレール
代替輸送のバス
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